第十二回 グローバルに戦う若い世代へ

今回で最後の投稿となるが、未来を担う若い世代がこれからグローバルで活躍するためのアドバイスを送りたい。IT革命で遅れをとった日本の今後のチャンスについては前回、記載したが、グローバルで戦える人材がますます必要だ。私が米国大学に在籍していた80年代は留学生における日本人学生数が第1位でした。現在は所得が上がり人口の多い中国、インドが上位を占めるのは仕方がないが、韓国、ベトナムの学生数よりも少なく9位とのこと。まず、チャンスがあれば日本を出て勉強してみることを勧める。自身の子供も海外の大学を卒業しているが、私の時代よりも卒業後のネットワークが強固なものになっており、その後のビジネスに繋がっているというのはよく聞く話。また、ビジネス言語は不公平だが英語である。昔と違いオンライン上でのさまざまなコミュニケーションツール、翻訳ツールが存在するが、高度な交渉でビジネスを成功させることは中途半端な片言英語では到底無理で、考えていることを100%伝えられる、理解できるレベルが必要だ。一方、伝えるスキルがあっても突破力、ドライブ力、巻き込み力がないと実現できない。イノベーションを起こし続けることも重要だ。日本経済の隆盛を奪い取ったのは成功体験に縛られ変革が遅れたことでもあるからだ。さらに、それを軌道に乗せるためには仕組みづくりが重要だ。今後はますます積極的なIT投資が進むはずであるが、データ分析力に加えてシステムアプリケーションの概念レベルは理解しておいた方がいいだろう。あとは、20代のうちに自身がスペシャリスト、ジェネラリストのどちらに適しているのかを見極めながら、必要なスキルを高めていく。その方法として一社で勤め上げるのではなく、転職を重ねてキャリア形成をしていくこともポジティブにとらえてもらいたい。
Kenhoshi&Company代表
オイシックス COO 他