第二回 食による社会課題の解決

オイシックス・ラ・大地とう会社をご存知だろうか?有機野菜などをサブスク定期サービスとしてネットやカタログ経由にて販売している売上一千億円程の会社であるが、現在、COOを勤めている。全国の数千社にも及ぶ生産者と食の安全や時短家事に拘るお客様との橋渡し役として、全国の四十万世帯にこだわりの商品をお届けしている。静岡県からも多くの商品を仕入れており関係性が深い。特に需要が拡大しているのがミールキットで、レシピに沿って必要な分量にカットされた野菜や肉、ソースなどを使って主菜、副菜を20分弱で料理可能だ。働きながら子育てをするご父母などからの要望を受けて新しいミールキットメニューがどんどん開発されている。また、食品ロス削減のため、製造過程で廃棄されていた野菜の端材をチップスなどとして再加工するアップサイクル商品もお客様の支持をいただいている。さらに、大豆などから作られる代替ミートも販売している。地球温暖化が急速に進んでいるが、日本の総温室効果ガス排出量の約4%(世界では24%)が農林水産分野からである。さらにそのうち約20%が家畜の消化管内発酵(ゲップ)や排泄物管理から出るメタンガスとのこと。世界的な人口増による食肉不足だけが背景ではなく、温室効果ガス削減にも寄与するとして味も食感も本物とほとんど変わらなくなっている代替ミートは今後の注目株だ。地球の温暖化問題による様々な悪影響をこれ以上未来の世代に先送りしないよう一人一人が環境を考えた生活をしていくことが求められている。そして、火力発電やガソリンによる炭素排出だけではなく、案外と自分達の身近なところに改善の余地があるかもしれない。
Kenhoshi&Company代表
オイシックス COO 他