J-WAVE NEWSで、J-WAVEに出演した時の別所さんとのやり取りを記事にしていただきました。

Amazonは「パワポ禁止」「資料は6枚以下」 元社員が明かすルール

https://news.j-wave.fm/news/2020/01/116-12.html

Amazonは「パワポ禁止」「資料は6枚以下」 元社員が明かすルール

成長を続ける会社の「ルール」を知って自分の業務に取り入れることで、効率化や生産性の向上につながるかもしれない。ここでは、Amazonの社内ルールをお伝えしよう。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー、あらゆるものの本質に迫る「MORNING INSIGHT」。1月16日(木)の放送では『Amazonの絶対思考』(扶桑社)の著者で、コンサルティング会社「kenhoshi & company」の代表・星 健一さんが登場した。星さんはJUKIグループ、ミスミグループなど海外の現地法人の社長を務めるなど、長年海外でのキャリアを積み、2008年にアマゾンジャパン社に入社。同社の創世期から成長期の経営層として活躍した。2018年に退社すると、その経験をもとに日本の会社に貢献すべく、セミナー講師、コンサルティングを手掛けている。

そんな星さんがアマゾンジャパン時代に経験をしたルールとは?

■パワーポイントとグラフは使用禁止

Amazonには「パワーポイントが使用禁止」というルールとのこと。星さんは、始まりには「諸説ある」と前置きをしながらも、「Amazon.com」の共同創設者でありCEO、取締役会長、社長であるジェフ・ベゾスさんによって作られたものだと解説した。

:ジェフ・ベゾスが、新しいビジネスを始めたときに、外部のコンサルティング会社に頼んだところ、(資料が)紙芝居のように絵がたくさん入っていて「よくわからない」という感じになり、パワーポイントが禁止になりました。その代わり「ワードのドキュメントでプロジェクトや予算審議の書類を作れ」という風になっています。
別所:チャートなどは添付をしていいんですか?
:添付資料は何枚でもいいんですが、たとえば円グラフといった、グラフの使用が禁止されています。グラフを使うと多少見た目で操作ができるんです。
別所:明瞭に数字にしっかりと向き合う。“お化粧”をしないでくれ、ということなんですね。
:そのとおりです。

■ページ数を定めた資料作り

また、「ドキュメントを6ページ以内にせよ」というルールもあるという。

:「Six Pager」と呼ばれているんですが、大きなプロジェクトや予算審議は6ページ。あとは「One Pager」というのもありまして、プロジェクトの進捗報告といったものは1ページでまとめます。書けば10枚でも20枚でもいくらでも書けるんですが、6ページという枠にはめるときに、なにが重要なのかを絞り落としていく過程が重要です。
別所:(Amazonでは)たくさんの人が動くわけですから、具体的なルールがないといけないんですね。

■「重要」と説明したら失笑される

さらに、「あいまいな言葉は使わない」というルールもあるそうで、星さんは具体的な単語を並べて説明をした。

:アマゾンジャパンでもドキュメントは全て英語なので、英語でお話をすると「Smaller(小さめ)」「Bigger(大きめ)」といったものは、あいまいなんです。「なにをもって大きめ?」となりますので、なにかと比較をして「10パーセント大きめ」と、はっきりさせないといけません。私は「Significant(重要)」という言葉をドキュメントのなかに入れたところ「なにをもって重要なんだ?」と言われて、失笑された記憶があります。
別所:それ以外にも「Should(すべき)」「Might(かもしれない)」も?
:あいまいですよね。なにをもってやらなくてはいけないのか? 理由をきっちり述べるということが必要です。
別所:「Generally(一般的に)」も駄目なんですか?
:まさにそうです。
別所:よく使ってしまいそうですけど、ビジネス上では絶対に駄目?
:特にドキュメントに落とすときは駄目です。

「資料を見やすくするために作ったグラフが、本質を曇らせていないか」「自分の言葉は具体性を欠いていないか」――少しずつ気を配ることで、業務の質がレベルアップするかもしれない。『Amazonの絶対思考』も手にとってみてほしい。